よくあるご質問

地域によっては鏡開きに昆布を食べる習慣があると聞きましたが、これはなぜでしょうか?また、昆布料理ならどんなものでも良いのでしょうか?

鏡開きはお供えした鏡餅をいただく(食べる)風習です。
 その鏡開きの日に昆布を食べる習慣ということですが、これは、鏡餅と一緒にお供えした昆布をありがたくいただくということかと思います。(日本では鏡餅自体だけではなく、「神様にお供えした食べ物」が全て神聖であるという考えがあります。)そもそも鏡もちにお供えする物は、その地域で日常的に使用したり12月に手に入る自然の産物に限定されます。ですので昆布をお供えする地域は日常的に料理に昆布を使用する地域と考えられます。海岸部・内陸部を問わず、昆布が流通する地域でなければ鏡もちと一緒にお供えすることは出来ません。また、鏡開きのお餅をいただく澄まし汁のダシに使うということもあろかと思いますが料理の種別に決めごとはありません。
 ただ、わざわざ鏡開きの日に合わせて昆布を買い求め料理の素材として食するということは、(地方によっての風習で各地独特なものをのぞけば)あまりないと思います。
いずれにしましても、お供えした昆布をそのまま捨てるということはありませんので、お餅と同じように召し上がる、出汁として使用する事で一年間の健康・幸せを願うということでよろしいかと思います。
ただ残念ながら、昆布をそもそも鏡もちと一緒にお供えすることが少なくなってきているのが残念です。