よくあるご質問

いつから家庭で、鏡餅をお供えするようになったのですか?また、昔は鏡餅を砕いたものを「お年玉」として分け与えていたと聞きましたが、どういうものだったのでしょうか?

原型となるものは千数百年以上前から風習としてあったと思われますし、日常的にも神棚・稲荷・仏壇などに丸餅やお米・水などをお供えしますので、一年の最大の節目に大きなお餅をお供えするのは自然なことでもあると思います。
一般の家庭、と申しましても武家を中心に鏡餅が定着しましたのが床の間が普及した室町時代といわれています。
よろい、かぶと等、大切な武具を床の間に飾り、それと一緒にお供えされたと思われます。
また、女性の命のように大事にされました鏡台にも鏡餅が飾られたようです。
江戸時代には武家だけでなく一般的になったと思われます。
 さて、鏡開きは神様にお供えしたお餅ですので、包丁などで「切る」ということは絶対にありません。失礼であり縁起が悪いからです。お餅にひびが入るのを待って、木槌で叩いて割るというのが本来の風習です。
昔の武家には使用人などもいましたし、武道場では師範と弟子という関係でたくさん武士が集まっていましたから、1月11日にお供えした鏡餅を皆で分けて食したことからお餅をお年玉のように言うようになりました。
ただ「お年玉」は元々「年魂」から来ており、年神様から一年を生き抜くエネルギーを分け与えてもらうという意味から由来しており、年神様の霊力が宿った鏡餅を皆でいただくことで「強い魂をもらう」という風習だったと思われます。